こんにちは。たかとです。
本日は介護保険についてです。
保険会社の介護保険とは違い市区町村運営の【介護保険制度】についてです。
高齢化社会になるにつれて、自宅療養が増えるにつれて
必須となってくる制度になります。
仕組みと使用方法を理解し、有効に活用しましょう。
目次
介護保険とはなにか
介護保険制度は1997年制定、2000年施行された制度です。
高齢化が進み、介護期間の長期化や介護する家族の高齢化もあり
今までの制度では不十分になってしまったので
「社会全体で支えあう仕組み」と作られたもの。
「自立支援」「利用者本位」「社会保険方式」が基本的な考え方。
日常生活に介護が必要だったり、介護費用が高い時に費用負担を
国や市区町村、被保険者全体で支える仕組み。
身体状態に合わせ「要支援1・2」「要介護1~4」に分けられ
段階に応じて限度額が上昇していきます。(一定額までは一割負担など)
仕組みは?
・加入者(被保険者)が市区町村に保険料を納付、介護サービス事業者に使用料を払う。
・市区町村(保険者)が介護認定をして、介護サービス事業者へ費用の約9割を払う。
・介護サービス事業者がサービスを提供。市区町村・サービス利用者に費用請求。
詳しくはYouTubeのリベ大などへ
1号被保険者(65歳以上)の保険料と2号被保険者(40歳~64歳)の保険料と
国・都道府県・市区町村の財源を約半分半分で運営している。
保険料は?
保険料は大体が
1号非保険者:原則年金から天引き
2号被保険者:給料から(医療保険と一括徴収している)
保険料は4-6月の給料平均×介護保険倍率で、年金などと同じで企業が半分負担してます。
現在介護保険倍率は1.8倍。どんどん上がっていきそうです。。。
介護保険を受けられるのは誰?
介護保険申請は65歳以上であればだれでも申請できます。
しかし、状態に応じて介護度が決まるのでピンピンしてる人は認定が下りず利用できません。
生活が困難な人への制度なのです。
逆、40~64歳の2号被保険者の人でも特定疾患を有している場合で
生活が困難な人は介護認定を受けることができます。(リウマチ、末期がんなど・・)
ただ肝硬変症でもアルコール性肝硬変は認定が受けられません。。
申請方法について
申請は市役所だが・・・
介護保険申請は市区町村の役所です。市区町村が運営しているので。
大体が病気やケガで入院をして看護師さんに
「介護保険の申請をしてください」と言われて役所に行くとおもいます。
正解ですが、制度の申請は難しい。。そして病院の看護師さんは手伝えません。
そこで申請の手伝いなどなどをしてくれるのが、地域包括支援センターです。
地域包括支援センターとはなにか?
地域包括支援センターは地域の健康増進のため情報提供をおこなったり
介護予防のプログラムを組んだり、多職種との連携を図る歯車的存在です。
状態が悪くなった人や状態が悪くなりそうな人を見守る役割も一つです。
虐待に対しての対応や、専門機関への紹介なども請け負っています。
ここでは要支援認定された方を中心に支援しています。
居宅介護支援事業者の紹介も役割の一つで、ここは要介護認定者の支援をおこなっています。
ケアマネージャーって?
介護支援専門員が正式名称です。だいたいみんな【ケアマネ】と呼んでます。
ケアマネは要介護認定された人のケアプラン(何の支援をするのか?)を作成したり
施設入所・訪問看護・訪問診療を検討している人への紹介
介護保険の申請の手伝いを含めた
生活・介護などの全体的な調整を行ってます。
病院での退院前に状態を確認しに来て、一緒にカンファレンスを行ったりもします。
自宅・地域での生活を近くで支えてくれる存在です!
LIFULLで分かりやすく説明してくれてます。
地域包括支援センター・病院のソーシャルワーカー(看護師)に聞け!
専門分野は専門家に
介護保険は収入により保険料・負担額・上限が変化します。
一般病棟看護師で分かる人は少ないので、病院であれば専門の部署があるはずなので
そこの「メディカルソーシャルワーカー」「在宅支援看護師」に相談しましょう。
クリニックなどにはいないと思うので、まずは地域包括支援センターに相談を。
申請の方法などもきいておくといいと思います。
介護保険は【主治医意見書】という主治医の許可が必要になるので
主治医の名前が必要だったりします。注意して申請方法を聞いておいてください。
お金の話になりシビアになるので、ごまかさないように・・・
地域との連携
今の医療制度だと入院・在宅・施設・クリニック
と出入りしていくことが考えられます。自宅で生活している人が
入院でしか生活ができなくなる。ということもしばしば。。
地域包括支援センターでは自宅や本人状態、家族の状態を把握して
情報の集約を行ってくれる、地域の窓口となっています。
ケアマネージャーは情報を地域と病院をつないでくれる架け橋になってくれています。
しっかり情報を共有していると、自分・家族の状態変化時だけでなく、
自分が病気になったときの、病気を持ってる家族のフォローなども
行えるようになります。自分だけでなく、家族のことも情報共有しましょう。
社会情勢は年々変化しています。
新型ウイルスの影響もあり、【どこで・誰と最後の時をすごすか?】
がさらに考えられる世界になっているとおもいます。
これは今までの「病院で家族に見守られながら」ができなくなっている現状があります。
病院にいるから安心、最後の時は呼んでもらえる。もう通じないのかもしれません。
家族として看取りたいのなら、自宅という選択が必要になっているのかもしれません。
なので、覚悟をする必要があるのだとおもいます。
本人の望む最後を叶えてあげたことが、残される人の支えになるのかもしれません。
まとめ
- 介護保険は1号・2号非保険者に分かれる
- 市区町村の役所にて申請する
- 申請するときは地域包括支援センターにて手伝ってもらえる
- 体が悪くなってきたら地域包括支援センターに相談する
- 生活のしにくい部分の相談が一番
- 早めに相談しておく
- 自分のことだけでなく、自分がいないときのケアができるように相談する
以上になります。
制度は知っている人が使用し補助が受けられます。
なのでしっかり学んで生活しやすい状態を作りましょう。
ではまた~