肝硬変の看護計画①【学生・新人必見】

こんにちは。たかとです。

私が培ってきた看護計画をお伝えしていきます!

今回はまず肝硬変について!

学生の受け持ちやすい肝硬変から行きます。

肝硬変は、生活習慣改善・身体状態の改善・病態精査などがあり

勉強のやりがいがある疾患です。

総合的な判断が必要になるので深く考えていきましょう!

肝臓の話はこちら。

肝硬変とは

肝硬変の種類・原因

一番多い原因はC型・B型肝炎。ついでアルコール性。

最近は肥満を背景とした非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が増えています。

また自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変などがあります。

肝細胞が炎症で障害されると、治そうとする力が強く

治ったところが線維化して血流が悪くなり障害されていく。

ある程度障害が続くと、この悪化スパイラルになり肝不全に移行する。

・ウイルス性ではウイルスが肝臓に住み着き炎症を起こす。

感染してもすべてが肝硬変に移行するわけではない。

・アルコールの過剰摂取では肝臓での代謝が長時間続き

肝臓の負担が増え炎症が止まらなくなる。

・自己免疫性はその名の通り、自分の免疫が肝臓を攻撃して起こる。

・脂肪肝では脂肪組織の沈着にて炎症が起こり、炎症細胞が浸潤

炎症部が線維化していく状態

肝硬変の治療

肝硬変は不可逆的な進行する病気です。

進行を抑えることが治療の第一。

また苦痛症状が強いため、症状緩和を行うことが治療となります。

【腹水コントロール目的】【倦怠感、食思低下、体動困難】などです。

肝性脳症の改善目的などもあります。

その他肝硬変の種類に応じた治療もあります。

・ウイルス性には抗ウイルス療法(内服・注射。ただし抗体にもよりけり)

・アルコール性には禁酒

・NASHには減量のための運動・食事療法

・自己免疫性にはステロイド療法

合併症に対しての治療も行っていく。

肝硬変合併症

・浮腫、腹水

肝臓でのタンパク質合成・代謝能力が低下し、低アルブミン血症になること

肝臓の血流障害により門脈がうっ滞し滲出性の腹水がでるので下肢浮腫・腹水がおこる。

〇利尿剤調整:水を出す。

〇アルブミン点滴:血清アルブミンを上げ浸透圧改善。

アミノ酸製剤の投与:アミノ酸(タンパク質の分解産物)が低下するので補充

糖代謝・貯蔵が低下するので、筋肉代謝による筋力的を予防。(BCAAで検索)

・肝臓機能の維持

肝臓は悪化スパイラルに陥っているので肝臓の保護が必要

〇内服薬(グリチルリチル製剤・ウルソデオキシコール酸)

・凝固能低下

肝臓の凝固にかかわる物質合成能の低下により起こる

〇内服薬(ビタミンK):肝硬変、脾腫による汎血球低下は輸血しかない。

・静脈瘤治療

肝臓への血流が滞り、門脈圧が亢進しその手前にある胃・食道の静脈に圧がかかる

その結果静脈瘤になる。破裂することで最悪死に至る。

〇EVL・EIS:定期的な胃カメラでの観察

〇血圧コントロール:利尿剤による血管内脱水にて低血圧になるので注意。

・肝性脳症

アンモニア代謝が低下して高アンモニア血症になる。アンモニアが脳へ作用し意識障害が起こる。

門脈圧亢進によるシャントができ、肝臓を通らない循環による

アンモニア代謝がされない状態もある。

〇BCAA製剤の投与:分岐鎖アミノ酸(バリン・ロイシン・イソロイシン)のこと。

筋トレしてる人必須のやつ。アンモニアが増えにくくなるらしい。

〇低タンパク質食:タンパク質の窒素がアンモニアになるので摂取しない。

最初から代謝されているアミノ酸(処方薬)を摂取する。

・肝不全、肝細胞癌

応じた治療を・・・

 

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